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カゴメノリ 海藻インターネット写真図鑑
カヤモノリ目 カヤモノリ科
Scytosiphonales Scytosiphonaceae
Hydroclathrus clathratus (C.Agardh) Howe
生育場所
カゴメノリ 生態写真
生育 場所
潮間帯下部から潮下帯
分   布
本州太平洋岸中・南部,四国,九州,
南西諸島,本州日本海岸中・南部
タイプ産地
Belle Ile, France
カゴメノリ 生態写真2
(生態写真2)
カゴメノリ 生標本写真3
(生標本写真3)
カゴメノリ 生標本写真
(生標本写真1)
カゴメノリ 生標本写真2
(生標本写真2)
カゴメノリ 裂片写真
(裂片写真)

からだは膜質の袋状で,からだ全体に円形から楕円形の穴が多数空いている。穴の大きさは大小さまざまである。このようにからだに穴の空いた様子が籠(カゴ)の目のようであることにちなんで和名が付けられた。直径20cm程度まで生長する。カゴメノリのからだはもろく弱いため,少し力を加えただけで崩れる。生体は薄い褐色から黄土色。押し葉標本は台紙に付く。

形態的にはフクロノリネバリモに似るが,フクロノリやネバリモはからだに穴が空かないので,区別することができる。

大きさ:5〜20cmときに30cm以上

カゴメノリ 生態写真3
(生態写真3)
カゴメノリ 生態写真4
(生態写真4)
北海道大学の小亀一弘博士によると,今回このページに掲載した生態写真2および4と生標本写真3以外の銚子で採集されたいくつかのカゴメノリは,「関東付近の潮下帯に多いタイプ」であり,一般的に潮間帯で見られるカゴメノリとは「タイプが違う」ということであった。我々の感想としても,いわゆる潮間帯で見られる一般的なカゴメノリとは明らかに異なっており,今後,分類学的に再検討される種類であろう。

本種の同定にあたりご協力頂いた 北海道大学生物科学専攻(生物学)系統進化学講座2 助教授  小亀一弘 博士に謝意を表します。

*カゴメノリのすべての写真はクリックすると大きな画像が見られます。
写真 採集日 採集地 採集・撮影者 備考
生態写真 2004/12/3 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
生標本写真1 2004/12/2 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
生標本写真2 2004/12/10 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
裂片写真 2004/12/2 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
生態写真2 2005/5/25 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
生標本写真3 2005/2/14 千葉県銚子市犬吠埼 羽賀・羽賀  
生態写真3 2006/4/30 千葉県鴨川市 羽賀・羽賀  
生態写真4 2006/4/16 千葉県館山市 羽賀・羽賀  

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制作:千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場 HP
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