からだは膜状で,細長い披針形や,長楕円形から楕円形になるもの,やや幅広い不定形になるものがある。生長すると基部付近から枝分かれし,複数の葉状体が立ち上がる。これらの基部近くの部分は,ねじれることが多い。からだの縁辺部には上の写真に示すように顕微鏡的な鋸歯が見られる。基部付近ではあまり枝分かれしないナガアオサには,この鋸歯は見られない。また,リボンアオサはナガアオサやアナアオサに比べ,もろく,ちぎれやすい。特に標本を作製するために真水につけ,台紙に広げている時にはこの“もろさ”を強く感じる。細胞層は2層。
属名のUlvaは女性名詞で,ケルト語の水(ul)に由来する。種小名「fasciata」は「束状の,帯状の,横縞の,帯化した,横縞模様の」の意味,「fascia」=包帯,鉢巻き。
長さ:20〜100cm