※ 海に入るその前に注意点

 ・磯では走らない
 ・少しでも無理や危ないと思ったら頑張って行かない
 ・テンション上げすぎて大量に採集しない
 ・危険な動物もいるから注意する

 ・地域ごとに漁業権で決められた採集の行えない場所や物があります。

  

○ 海藻を集めるのには大きく分けて次の方法があります。

【良い点】
 ・比較的安全に採集が行える
 ・珍しいものが採れる事がある
 ・磯採集に比べて潮位の影響が少ない

【悪い点】
 ・摩耗して痛んでたり千切れた個体が多い
 ・打上が必ずあるとは言えず運次第
                            など

【良い点】
 ・対象と種を得やすい
 ・新鮮で痛みのない完全な個体を採集可能
 ・生育環境を知る事が出来る

【悪い点】
 ・潮位や波浪により採集時間が限定される
 ・足場が悪く危険な場所も多い
                            など

このほか、本格的に潜って採集する潜水採集や マニアックなところでは魚やエビを捕るための網に引っかかってきた海藻がゴミとして漁港で捨てられている所から採集する方法もあります。

海に到着したら現地の海の状況をよく確認して採集を開始しましょう!

研究用ですと付着器から採集することを求められますが、そんな堅苦しい事はどうでも良いので、綺麗だなぁ~とか作品に使えそうーだななど楽しみながらお気に入りの海藻を集めましょう。

【持って帰る】

海藻を持って帰る時は海水に入れて運んだ方が良いと思いがちですが、実際には海水に入れっぱなしにすると海藻は窒息して死んでしまいます。だからといって海藻は乾燥にも弱いので、持ち帰る直前にザッとゴミを落としてから海水で濡らし軽く水を切った程度に湿らせて、ビニール袋などにふんわりと余裕を持って入れて帰りましょう。
(ただし、ウルシグサなど海水に入れておかないと急激に劣化する例外の海藻もあります。)

また、高い温度も苦手なので持って帰る時はクーラーボックスに入れたり、場合によっては保冷剤を用意するとより良いですね。

【保管方法】

採って帰ってきた海藻はすぐに押し葉にするのが一番良いのですが、 どうしてもすぐには出来ない時は保管する事になります。

1日程度の短期間の保管であればビニール袋に入れたまま冷蔵庫で保管でも良いですが、長期保存する場合には余計なゴミを除去してからビニール袋に小分けし冷凍保存することになります。ただし、いずれの方法にしても劣化を止めるわけではないので、やはり一番のオススメは自分が作業できる分だけの海藻を拾ってきて、出来るだけ早く標本にしちゃうのが良いと思います。


   
制作:千葉大学海洋バイオシステム研究センター銚子実験場