【紙/台紙】 海藻を乗せて標本を作るための台紙
  ○ 水に強く、ある程度の硬さがある紙が必要。(例:はがき、ケント紙)
   
【布/さらし】 台紙に乗せた海藻と吸取り紙の間に挟み吸取り紙に海藻が貼り付くのを防ぐ
 

○ さらし布などの薄くて目が細かく表面が滑らかな布。ワイシャツやシーツ・布団カバーに使うような化学繊維でできた布が用意できればより良い。タオルはダメ。

   
【新聞紙】 吸水紙。標本から出る水分を吸い取るために使う
  ○ 古新聞で十分ですが、うちでは安い厚紙を使用しています。
   
【段ボール】 手早く簡単に乾燥させるために使う
  ○ 無くても作れるのだが、段ボールをはさんで風を通す事で完成までの手間がグンと減るので是非ともオススメ!
   
【バット】 海藻を洗ったり標本台紙の上に海藻を広げるのに使う
  ○ 台紙よりも広いサイズが必要。深さはあまりいらないので100均で売ってる四角い平バットで十分。(もしくは、バットのサイズに合わせて台紙を小さくする)
   
【下敷き】 台紙をバットから綺麗に取り出す時に使うと便利
  ○ 水の中で綺麗に台紙に広げた海藻を取り上げる時に台紙の下に下敷きを入れてサポートする。ブルートレイン下敷きでも硬質のカードケースでも良いが、バットに入る大きさで、台紙と同じかそれ以上の広さの物を推奨。(ただし、小さな標本を作る時には逆に必要ないかも)
   
【ピンセット】 細かいゴミを取り除いたり、綺麗に広げるための細かい作業用
  ○ ピンセット以外にも、つまようじ、はさみ、針、カッターなど必要に応じて用意
   
【すのこ板】 台紙に広げた海藻の余分な水切りをする
  ○ 斜めにして立てかけておけて、かつ、板の上に並べた台紙が滑りにくいようなものが良い。押し入れ用の木製すのこ板なんかが便利。
   
【おもし】 標本を乾燥させる時に平らに押さえて台紙に貼り付けるために必要
  ○ 漬け物石、ブロック、電話帳、猫、ダンベルなど適当な重さがあって転がって落ちない物なら何でも良い。手っ取り早いのはペットボトルに水を入れたもの。
   
【板】 おもしの加重を均等にかけるのに使う
  ○ 重なった標本とおもしの間に固い板をはさむ事で、一点にかかっていたおもしの加重を板全体に均等に広げる事ができる。
   
【扇風機】 送風し、押し葉の乾燥を早める事ができる
  ○ 送風乾燥させる事により、吸取り紙の交換などの手間を減らし、また、完成までの時間の短縮にもなるため乾燥中の腐敗するリスクも減らせます。

 

以上のような道具が必要ですが、下敷きやバット、ピンセットなどは100均で買ったり、布は薬局や手芸屋に行けば手にはいりますが、使い古しの無地Tシャツがあればそれを切って使う事で代用できます。段ボールは近くのスーパーで貰ってきたり通販の箱が余っていたらそれを適当な大きさに切ってください。おもしは上でも書いたようにペットボトルに水入れたものを使ってみてください。


    
制作:千葉大学海洋バイオシステム研究センター銚子実験場