からだは糸状で,2叉分枝または3叉分枝し,スポンジ状の不定型なかたまりとなる。比較的波の穏やかな岩上やタイドプールに生育する。顕微鏡などで観察すると,2〜3叉分枝した円柱状の細胞が立体的に絡み合い,細いテトラポットように見える。分岐した枝の中には近くの枝に接すると,先端に猫の足のような形をした付着器官(tenaculum)を付けて接着することがある。円柱状の細胞の長さは,細胞の直径の5倍以上になる。有性生殖は観察されていない。塊の手触りはモサモサと柔らかく,目の粗いスポンジのようであり,つかむとちぎれ(ほぐれ)やすい。生体は鮮緑色〜濃緑色。和名は鮮やかに緑(あお)く,お灸に使う「もぐさ」に似ることに由来する。
大きさ:3〜20cm,時に50cmを超える塊にまで生長する