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銚子に生育する海藻・海草
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ハバノリ 海藻写真リスト
カヤモノリ目 カヤモノリ科
Scytosiphonales Scytosiphonaceae
Petalonia binghamiae (J.Agardh) Vinogradova
生育場所
ハバノリ 生態写真
生育 場所
潮間帯中部から下部の岩上
分   布
北海道,本州,四国,九州,南西諸島
タイプ産地
California.
ハバノリ 生標本写真
(生標本写真)
ハバノリ 生標本写真2
(生標本写真2)
ハバノリ 生標本写真3
(生標本写真3)
ハバノリ 横断切片拡大写真
(横断切片拡大写真)
ハバノリ 生態写真2
(生態写真2)

からだは柔らかい笹の葉状。小さな盤状の付着器から数枚の笹の葉状の葉を出す。波の荒いところでは葉の幅は狭くなる傾向がある。冬〜春にかけて繁茂する。生体は茶褐色〜緑褐色。押し葉標本は台紙によく付く。

近縁種にセイヨウハバノリがある。顕微鏡で内部構造を観察すると,ハバノリの髄層には糸状細胞が多数みられるが,セイヨウハバノリの髄層には大型細胞が2層〜3層並ぶ。銚子には,両者の中間のような,髄層に大型細胞と糸状細胞が同時に見られる藻体が確認されており,今後,検討する必要がある。

高さ:5〜20cm 幅:1.5〜4cm

   
ハバの天日干し
(ハバの天日干し)

『高級食材 はばのり』

生ハバノリを集めて刻み,ノリ状に漉いてスノコに広げ,天日干ししたものを「はば」や「はばのり」と呼び,「幅を利かす」に通じる縁起物として主に正月に食べられている。千葉県内では,ハバノリを正月の雑煮に欠かせない食材としている地域がある。その他,みそ汁の具にしたり,軽く炙ってそのままご飯に振掛けたりして食べる。乾燥板ノリとなったハバノリは高級食材であり,10枚で2千円程度から時に1万円以上で販売される事もある!


*ハバノリのすべての写真はクリックすると大きな画像が見られます。
写真 採集日 採集地 採集・撮影者 備考
生態写真 2006/4/1 千葉県銚子市外川 羽賀・羽賀  
生標本写真 2005/4/26 千葉県銚子市長崎 羽賀・羽賀  
生標本写真2 2006/4/1 千葉県銚子市外川 羽賀・羽賀  
生標本写真3 2006/4/1 千葉県銚子市外川 羽賀・羽賀  
横断切片拡大写真 2005/1/8 千葉県銚子市外川 羽賀・羽賀  
生態写真2 2006/4/1 千葉県銚子市外川 羽賀・羽賀  
天日干し写真 2005/4/1 千葉県鴨川市 芹沢  

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『海藻海草標本図鑑』
制作:千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場 HP
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