からだは薄く,柔らかく,幅の広い紐状で,叉状または互生に裂けた様に不規則に数回分岐し,掌状になる。また,老成するとからだに小孔があき,からだの上部は縦に裂け,多数の裂片に分かれることがある。縁はふつう全縁だが,まばらに小さな鋸歯を持つこともある。円錐盤状の付着器付近は短毛が密生し,下部の体表面にも短毛が密生する。顕微鏡で観察すると,からだの先端には生長点細胞が一列に並ぶ。色素体を持つ皮層細胞は小型で1層からなり,無色で大形の髄層細胞は2〜4層である。生体は黄褐色〜濃褐色。押し葉標本は台紙につきにくい。近縁のアツバコモングサは,からだの幅が細く,厚く,表面が平滑であるが,本種では薄く,表面にしわが多く,凸凹している。
高さ:20〜40cm