からだは糸状で分枝は無く,細い円柱状の細胞(直径0.3〜0.5mm,高さ0.3〜0.7mm)が1列に連結している。個々の藻体は不規則ならせん状をしており,伸ばすと30〜70cmときに1m以上になる。同一あるいは複数の個体が絡み合って塊となり,塊の長さは3mを越えることもある。有性生殖は確認されておらず,生殖細胞も観察されていない。千切れた藻体が栄養繁殖し,他の海藻にからみついて大きくなる。生体は鮮やかな緑色〜黄緑色。押し葉標本は台紙によく付かない。
種小名「crassa」は「厚い,太い,多肉質の」の意味。緑色の釣り糸が絡まった様子と見間違えそうになる。
長さ:30〜70cm ときに1m以上,太さ:0.3〜0.5mm 塊の直径:5〜20cm ときに3mちかくまで
『ホソジュズモとフトジュズモ』
和名のホソジュズモは,フトジュズモより細いことからつけられた。左の写真,上がフトジュズモで,下がホソジュズモである。フトジュズモのページには顕微鏡下でも比較している。