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銚子に生育する海藻・海草
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スギノリ 海藻インターネット写真図鑑
スギノリ目 スギノリ科
Gigartinales Gigartinaceae
Chondracanthus tenellus (Harvey) Hommersand
生育場所
スギノリ 生態写真
生育 場所
低潮線付近の岩上
分   布
北海道西岸,本州,九州,南西諸島
タイプ産地
"KaiKai-shima" 琉球列島北部
スギノリ 生標本写真
(生標本写真)
スギノリ 生標本写真2
(生標本写真2)
スギノリ 横断切片写真
(横断切片写真)
スギノリ 横断切片拡大写真
(横断切片拡大写真)
スギノリ 縦断切片写真
(縦断切片写真)
スギノリ 縦断切片拡大写真
(縦断切片拡大写真)
スギノリ 枝拡大写真
(枝拡大写真)

からだはやや平たく,枝を互生または対生に出す。枝はつぶれた円柱状であるが,基部近くでは円柱状。小枝の先端は尖る。皮層は5〜7個の小さな細胞が並び,皮下層に不規則な形の細胞がゆるく並ぶ。髄層は縦列する糸状細胞からなる。手ざわりは弾力のある軟骨質。 生体は紫がかった紅色〜緑がかった紅色で,海中では青白く発色してみえる。

かつては壁土用の糊の原料とされた。噛むとコリコリと良い歯ごたえで,見た目も良いので,刺身のツマや海藻サラダなどにも使われることがある。また,寒天の副原料としてや,ゲル化剤のカラギーナン(増粘性多糖類)を抽出するために使われることもある。

高さ:5〜12cm 枝幅:1〜2mm

ぷるぷるゼリー
『カラギーナン』
   
カラギーナンまたはカラゲナンは,寒天(アガロース)と並んで,増粘剤,安定剤として海藻から抽出されている多糖類の一種である。現在では,寒天としてよりも広く日常生活に利用されるようになり,例えば,チョコレート,かまぼこ,化粧品などにも含まれている。カラギーナン原藻として,フィリピンではキリンサイ属などの海藻が盛んに養殖されている。

*スギノリのすべての写真はクリックすると大きな画像が見られます。
写真 採集日 採集地 採集・撮影者 備考
生態写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀  
生標本写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀  
生標本写真2 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀  
横断切片写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀 100倍
横断切片拡大写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀 400倍
縦断切片写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀 100倍
縦断切片拡大写真 2005/5/27 千葉県館山市 羽賀・羽賀 400倍
枝拡大写真 2006/4/17 千葉県館山市 羽賀・羽賀  

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『海藻海草標本図鑑』
制作:千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場 HP
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