からだは上部では薄い膜質の葉部となり,下部では扁平した細いくさび形から線状の茎状部となる。付着器は盤状。分岐はあまり見られず,茎状部においては1〜3回程度叉状に分岐し,葉部では分岐をしないか掌状に不規則もしくは叉状に分かれる。葉部は全縁で波打つような緩いシワが全面にみられる。葉部の表面には嚢果が散在し,嚢果は葉部の両面に小さなツブツブの半球状となって隆起しているのが見られる。切片では皮層は5〜7個の球形から楕円形の小型細胞が表面に垂直に配列しており,髄層はやや太めの糸状細胞が密集しているのがわかる。手触りは滑らかで,葉部は柔らかいが茎状部は質感があり丈夫。生体は黄色みがかった紅色から赤紫色。
高さ:10〜30cm